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宮永愛子展「はるかの眠る舟」

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ギャラリーはほの暗くその中央にぽつんとある長持が置かれています。
長持には隙間が空いていて、そこから青白い光が漏れています。その中は触れてしまうと今にでも崩れてしまいそうな、真っ白なうさぎと積木で構成される、おとぎ話のような不思議な空間でした。それはまるで夢から覚めてしまったら、もう二度と戻ることの出来ない儚さと不確かさを感じさせます。

作者の宮永さんは、いかに人々の記憶に残る作品を作るか、ということを考えているそうです。そこで彼女が選んだ作成手法は、化学物質のナフタリンを使うことでした。ナフタリンは常温で昇華します、とすれば作品は時間とともに変化する、消えていくということになります。「人々の記憶に残したい」という思いと「作品が消えてなくなる」ということは一見矛盾しているように思えますが、明日にはなくなるかもしれないというその希少性がインパクトとして働き、より僕達の記憶に残るのではないでしょうか。

緩やかなしかし刻々と迫る「時の経過」。
そんな作品だからこそ、僕達の想像力が次の姿を思い描き、どんな形であれ、記憶としては残っていくのです。作品として残していくという形ではなく記憶の中に残すという発想にとても共感しました。

宮永愛子展「はるかの眠る舟」
ミヅマアートギャラリー
開催期間 : 4/22(wed)~5/23(sat)
開館時間 : 火曜日から土曜日の11:00-19:00
休廊日 : 日曜・月曜・祝日

About

2009年04月27日 20:39に投稿されたエントリーのページです。

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