ライト・[イン]サイト―拡張する光、変容する知覚

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今年最初の雨が降る寒空の中、「ライト・[イン]サイト―拡張する光、変容する知覚」の展示会を拝見してきました。


12ある作品の中でも、原爆が投下された直後の閃光を再現した「サンキュウ―インストゥルメント」が非常に印象的でした。緑一色の空間に数十秒毎に焚かれるストロボを待つ間、何不自由なく暮らして来た私は作品への期待感で満たされている反面、当時の原爆犠牲者はこの光へ期待感を持つどころか、少しでもこの光が届かない場所へ逃げようと必死だったに違いない。そんな事を考えていました。時代の流れは忘れてはならない過去を悲劇のままで終わらせる事無く、現在そして未来の人々の記憶にアートという表現方法によって焼きつけることも可能にしたんですね。「光」というものをほんの少し違った角度から見せられたことで時代の流れまで感じさせられてしまうとは、「アート」とは本当に奥が深いです。
いくつかの壁とカーテンで仕切られた暗闇の空間に、それぞれのコンセプトをもった光の作品を見て、光と闇は対極にありながらもお互いにとって無くてはならない存在であり、もっとも美しく見せ合う存在なんだと実感しました。帰りの電車の中、歩くペースの違いで口喧嘩をしている中年夫婦を見て、この二人は「光と闇」か、はたまた「水と油」か等とどうでも良いことを考えながら帰って来ました。
【ライト・[イン]サイト―拡張する光、変容する知覚】
NTTインターコミュニケーションセンター
2008年12月6日(土)~2009年2月28日(土)

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