歴史の天使 写真展

歴史の天使 写真展
カラー写真数枚、ほぼモノクロで構成された展示会、作家にはロバートフランク、メープルソープ、アベドン…等名だたる巨匠達が連ねています。


中でもその独特の美意識から生まれるウィトキンの作品は否応なしに目に入ってきます。彼は幼少時に自動車事故を目撃しそのトラウマが影響しているのか、作品へ投影されているように思えます。数々の死体を連想させる写真を見ればその体験と作風は関連付けざるをえません。しかし単に死体を表現しただけの悪趣味な作品というわけではなく、作りこまれた世界からはある種の美しさすら感じられます。自己の抱く理想のイメージを具現化させたいという彼の執念にも似た思いは、同じ作り手として頭が下がります。
もう一人期待していったのがダイアンアーバス。展示数は4点と少なかったのですが、彼女の写真は凄い。フリークスといわれる人々のポートレートで有名な写真家ですが、僕らが目を背けてきた現実をつきつける写真に、ハッとさせられます。僕が見ているのか、はたまた僕が見られているのか、相反する不思議な錯覚に陥りました。
展示会全体として写真家それぞれの作品数は少ないですが写真の歴史に触れて見たい方にはオススメだと思います。
【歴史の天使 写真展】
ワタリウム美術館
2009年3月20日(金)~5月10日(日)
休館日:月曜日[ 5月4日は開館 ]

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